【ズボラでも続く】めんどくさくないObsidianノート術
この記事では、私が実践している「めんどくさくないObsidianノート術」を紹介します。
Obsidianはとても自由度が高いノートアプリですが、そのぶん「どう運用すればいいの?」と迷う人も多いはず。
えりるさんはとにかく「めんどくさがり」なので、
できるだけ手間を減らして、それでもちゃんと使えるノート環境
を目指して整えました。
めんどくさくないObsidianノート術の目的
- ノートの運用ルールをシンプルにする
- 資料などのファイルとノートを紐づけてアクセスしやすくする
- 自動化で手作業を減らす
つまり、「ズボラでも整理されたノート環境を維持する」のが目的です。
フォルダ構成と運用方法
私のObsidian Vault(ノート倉庫)はこんな感じです。
📦 ObsidianVaults
├── 📁 00_Documents
├── 📁 01_Inbox
├── 📁 02_Daily
├── 📁 90_Pictures
├── 📁 99_Templates
├── 📃 To-Do
└── 📃 GEMINI.md📁 00_Documents:資料置き場 + 作業フォルダ
プレゼン資料(PPT)やPDFなどの資料ファイルをまとめています。
作業フォルダも兼ねていますが、グラフや図表などの素材は隠しフォルダに入れておくのがポイント。
これでObsidian上のビューが添付ファイルだらけにならず、スッキリします。
00_Documents 配下のディレクトリ構成は特に決めていません。普段のフォルダ運用と同じでよいです。
適宜サブフォルダを作って整理しておきましょう。
ここに入れた資料を会議メモや研究ノートをObsidian上で紐づけて管理します。
これにより、「あの資料どこだっけ?」問題が激減しました。
Obsidianで管理する必要のないファイル(たとえば一時的な作業ファイルなど)は
隠しフォルダに入れておけば、Vaultの見た目もすっきりします。
📁 01_Inbox:ノート置き場
研究ノートや会議メモ、思いついたことなど、デイリーノート以外のノートはすべてここに保存しています。
このフォルダに保存するときのルールは「フォルダの階層構造を作らず、ノートを直に保存する」ことです。
こうすることで迷いませんし、「保存場所を考える時間」がゼロになります。
ノートにIDを自動付与して管理
01_Inbox に放り込まれたノートはそれぞれユニーク(一意に定まる)IDを付与して管理します。
IDは”2025-10-19-123456″ のように日時を”YYYY-MM-dd-HHmmss”の形式に変換した文字列用い、ノートの名前の最初をこのIDにします。
すなわち、「2025-10-19-123456-サンプルノート」のようなタイトルにして管理します。
こうすると、何も考えずともノート名を重複なく一意に定めることができますし、01_Inboxフォルダ内のノートが時系列で並んで整理されます。
このID付与はUnique Note Creator というプラグインを使って、自動化しています。
Unique Note Creator はノート作成時にノート名がユニーク(一意)になるようにノート名の頭に日時を追加してくれて、指定したフォルダに自動保存してくれるプラグインです。
ついでにノートのテンプレートまで指定できます。
Unique Note Creatorの設定はObsidianの設定画面からCore plugins → Unique Note Creator の順にたどるとみることができます。
えりるさんは以下の画像のように設定しています。

ノートの書き方
ノートを書く時に1つだけ意識しておくことがあります。
それは、「あとで検索できるようにタグ付けしておくこと」です。
えりるさんのめんどくさくないObsidianノート術ではノートはすべて01_Inboxに直接保存するので、フォルダを辿る以外の方法でノートを検索できるようにしておく必要があります。
Obsidian ではObsidianVaultからノートを検索する機能が用意されています。
また、グラフビューでフィルターをかけて検索することもできるので、今書いているノートを検索して見つけるときに入力するであろう検索ワードをタグにして付与しておくのがよいと思います。
タグ自体はどれだけ増えても問題はないので、えりるさんは思いつくタグは付与するようにしています。
ノートはサイドバーの「Create new unique note」ボタンから作成します。
ショートカットを登録しておいてもよいですね。
このボタンを押すと先ほどのUnique Note Creatorの設定に従ってノートが作成されます。
📁 02_Daily:デイリーノート、一時メモ用
基本的にノートはすべて01_Inboxに置くので、あまりデイリーノートは使いません。
あとでまとめ直すのが面倒なので、殴り書きやURLメモなど、ほんの一時的なメモだけここに置きます。
あとは日記を書いたりするときにここに置くくらいでしょうけど、ズボラな人はそもそも日記書かないよね…(笑)
(えりるさんには日記は無理でした)
📁 90_Pictures:スクショや画像の自動保存
コピペで貼り付けた画像はここに自動保存されるよう設定します。
これによって、画像整理の手間がゼロになります。
設定方法は、Obsidian の設定画面を開いてFile and Links > Attachment Folder Path というところでコピペで貼り付けた画像の置き場所を指定できます。
ここに90_Picturesと入力すると自動で画像がそのフォルダにはいるようになります。
📁 99_Templates:テンプレート置き場
Unique Note Creator で使用するテンプレートを置いています。
テンプレートはTemplater というプラグインを使用してIDや作成日時、ノートに付与するタグとリンク欄を自動で作成するようにしています。
大したことは書いていないけど、えりるさんのノートテンプレをサンプルとして載せておきますね。
日時とリンク以外に、ノートのタグをつける欄を追加しています。

こだわれば何でもできますが、テンプレート自体の維持管理もめんどくさいので必要最低限だけ設定しています。
📃 To-Do:カンバンボードでタスク管理
えりるさんはカンバンボードでタスクをカードで管理しています。
ノートとタスクが同じVault内にあるので、資料へのリンクもできてスムーズです。
ObsidianのKanbanプラグインを使ってカンバンボードを作成しています。
カンバンボードによるタスク管理はいろんな流儀があるので探してみてほしいのですが、
えりるさんはこだわりすぎず適当に運用できるように、自分の中でなんとなく意識しているタスクの進行段階をカンバンボードにそのまま再現して使っています。
バカみたいなカテゴリ分けですが、以下の画像のように分けています(笑)
- 明日から本気出す: やった方がいいことや締め切りがないタスク。
- 始めたい:締め切りがあるがまだ着手できていないタスク。
- 今やってる:着手中のタスク。
- 待つ:何か待ちで進められないタスク。
- できた:完了。ここにタスクを入れると達成感を得ることができる(笑)


自分の思考をそのまま言語化してカテゴリ分けしたので、本当になんとなくでタスクを追加/管理できるようになりました(笑)
📃 GEMINI.md: GEMINI CLIでノート整理を補助
Vault内に「GEMINI.md」というノートを置き、
そこにAI(Gemini CLI)にやってもらいたいことを指示としてまとめています。
たとえば、ノート同士のリンク付けを自動で行ってほしいので、以下のように記述しています。
## ノート同士のリンク付けを行う
1. `01_Inbox`フォルダにあるノートを読み込む。
2. `01_Inbox`フォルダにあるノートのうち、関連するObsidianノートへのリンクをファイル冒頭の`link:` の後に追加する。リンクはObsidianのリンク形式(`[[Note Name]]`)に従う。 例: GEMINI.mdのリンクを貼る場合→`link: [[GEMINI]]
3. 新しくつけたリンクの個数をユーザーに報告する。オンラインストレージで同期
PC間での同期は、GoogleドライブやOneDriveなどのオンラインストレージ上にValultを作成して行っています。
Googleドライブ無料枠だけで15GBもあるので、Obsidianノートとスクリーンショットだけなら十分に運用できるので、まずはここから始めるのが良いと思います。
設定手順は簡単で、
- オンラインストレージ上に
ObsidianVaultフォルダを作成 - そこをVaultフォルダとして指定
- どのPCでも同じVaultを開くだけ
これでクラウド同期も完了です。
ただし、iPadとの同期はできないのと、スマホとの同期もこの方法だとできないと思います。
まとめ
この記事では、私が実践している「めんどくさくないObsidianノート術」を紹介しました。
Obsidianは「管理が大変そう」と思われがちですが、
最初に仕組みを作ってしまえば、あとは放っておいても整理されていく環境を作れます。
えりるさんはとにかく「めんどくさがり」なので、
できるだけ手間を減らして、それでもちゃんと使えるノート環境
を目指して整えてみました。
一応、数か月は実践できている方法なので、ノート管理に困っているめんどくさがりの方はぜひ真似してみてください。

