【WSL2】WSL2の肥大化対策。Dドライブに「専用の作業部屋」をスマートに構築する
皆さん、WSL2(Ubuntu)使ってますか? Pythonでサクッと計算したり、Dockerを動かしたりと、研究でも開発でも手放せない存在ですよね。
でも、気づくと「Cドライブの容量が真っ赤……!」なんてこと、ありませんか?
デフォルトだとCドライブにズブズブと居座るWSL2ですが、
実はこれ、簡単にDドライブへお引越し(&名前を変えて増設)できるんです。
今回は、公式のインストーラーに頼らず、.wsl ファイルを使って「自分好みの名前」でDドライブにUbuntuを爆誕させる方法をまとめました。
「Cドライブがパンパンで泣いている」 「開発用と研究用でUbuntuをきれいに分けたい」
そんな方の参考になれば嬉しいです。それでは、さっそく「別宅」を建てていきましょう!
インストール手順
WSL2 用のUbuntu イメージファイルを取得する
Ubuntu 公式ページ(https://ubuntu.com/desktop/wsl)からWSL2用のイメージファイルをダウンロードします。
下記のようなページに飛ぶと思います。ARM版CPUを使っていないなら上の緑の方のボタンをクリックしましょう。ARM版なら下です。

すると、.wsl ファイルがダウンロードされます。
.wsl ファイルを使ってDドライブにインストールする
.wslのファイルは、実体は .tar や .zip の形式で固められたOSイメージですので、そのまま wsl --import コマンドで取り込めます。
まずはPowerShellやターミナル を開きましょう。wsl --import コマンドを使って取り込みます。
書式は以下の通りです。
wsl --import <任意の名前> <Dドライブの保存先パス> <.wslファイルのパス>ここでは、Ubuntu-dev という名前でD:\wsl\Ubuntu-dev に取り込んでみます。コマンドは以下の通りです。.wslファイルはDドライブ直下に置いてあるとします。
wsl --import Ubuntu-dev "D:\wsl\Ubuntu-dev" "D:\ubuntu-24.04.4-wsl-amd64.wsl"パスのところはダブルクオーテーションで囲っておくとよいでしょう。
パスにスペースが含まれていても、上記のように "(ダブルクォーテーション)で囲っておけば大丈夫です。
プログレスバーが表示され、100%になったら完了です。
確認
以下のコマンドでインストール済みのOSリストを見ることができます。
wsl -l -vここに先ほど名前で指定したUbuntu-dev があればOKです。起動するときは以下の通りです。
wsl -d Ubuntu-dev初期設定
ユーザーを作成
まずは以下のコマンドで新しい環境を起動します。
wsl -d Ubuntu-devすると、root ユーザーでログインされます。まずは普段使いようのユーザーを作成しましょう。以下のコマンドでユーザー名を作成できます。
adduser elirみなさんはelirのところを好きな名前に置き換えてくださいね。(以降も同じです)
パスワードを2回入力して設定します。その後、Full NameやRoom Numberを求められますが、何も入力せずEnterでOKです。
これは、マルチユーザー環境(大学の研究室のサーバーなど)の名残で、今のWSLのような個人環境では、特に入力する必要はありません。
次に、追加したユーザーに管理者権限(sudo)を与えます。
usermod -aG sudo elir既定のユーザーに設定
/etc/wsl.conf を作成して既定のユーザーを設定します。
WSL2(root でログインしているはず)のターミナルで、以下のコマンドでファイルを編集します。
vi /etc/wsl.confファイルの末尾に以下を追記します。
カーソルを最後の行に移動させたらo キーで改行+編集モードに移行できます。
[user]
default=elir保存して終了します。esc キーを押してから:wq と入力すればOKです。
失敗してぐちゃぐちゃになってしまったらesc キーを連打してから:q!と入力すれば編集を破棄してやり直せます。
その後、一度WSL環境から出ます。以下のコマンドでOK。
exitWSL2 を再起動
Windowsのターミナルで以下のコマンドを入力するとWSL2を終了できます。
wsl --terminate Ubuntu-devその後、もう一度WSL2のUbuntu環境に入りましょう。
wsl -d Ubuntu-dev指定したユーザーでログインできれば設定は完了です。
まとめ
この記事ではCドライブを汚さずに、Dドライブに直接WSL2 のUbuntuをインストールする方法を解説しました。
