【自作パソコン】知識ゼロでも大丈夫!SSDの簡単な選び方とおすすめSSDの紹介

この記事ではデスクトップパソコン用のストレージであるSSDの選び方について説明します。
SSDってどうやって選べばいいかわからない!って最初はなっちゃうと思うんですが、ポイントを押さえれば初心者でもよい選び方ができると思っています。

私の思うSSDを選ぶときのポイントを解説します。
SSDを選ぶときの観点
SSDを選ぶときの観点は以下の5つだと思っています。
- M.2 SSD かSATA SSDか
- 信頼性の高いメーカーを選ぶことがSSD寿命につながる
- 読み書き速度は必要?
- 必要な容量はどれくらい?
- DRAMキャッシュ付きSSDかDRAMキャッシュなしか
これらを順に詳しく見ていきましょう。
詳しい解説はほかの記事にお任せして、ここでは選ぶときに必要なことに絞って解説します。
M.2 SSD かSATA SSDか
SSDにはM.2 SSDとSATA SSDの2つのタイプがあります。
下の画像の左側がM.2、右側がSATA SSDです。
M.2 はケーブル不要でマザーボードに直接さして使用しますが、SATAはデータ通信用と電源ケーブルの2本が必要になります。

M.2 SSDには接続方式がいくつかあるのですが、主流はMVMe接続というもので、
一般にSATA SSDよりも性能(読み書き速度)が高くなっています。
M.2 SSDにはSATA接続を行うものもあるので購入時にはMVMe接続であることを確認してください。(ほとんどがMVMe接続なので大丈夫だとは思いますが)
最近はSATA SSDもMVMe接続 M.2 SSDも値段があまり変わりません。
しかもM.2 SSDはSATAに対して以下の点で優れています。
- 読み書き速度が速い
- マザーボードに直接刺すだけで使用可能(ケーブル不要)
- 廃棄の際に直接チップ(黒くて四角い部品)を物理破壊できる

特に理由がなければ M.2 SSDを推奨!
信頼性の高いメーカーを選ぶことがSSD寿命につながる
2つめの信頼性。えりる研究室おすすめの信頼性高メーカーは下の7つですね。
- キオクシア(元 東芝)
- Western Digital または SanDisk
- Crucial
- SK hynix または Solidigm
- SAMSUNG
買収したりして同じ傘下になっているメーカーは同じ行に書きました。
この辺のメーカーだったらどれ買っても良いんじゃないかなと思っています。
他にこだわる点がなければあとは容量と予算と相談でコスパのよさそうなものを選べば良さそうです。

1TB当たりの価格に計算しなおしてコスパ比較しています。
SSDの耐久性(TBW)については以下の記事でTBWについての解説と耐久年数の計算をしていますので良ければ見てみてください。

おすすめはTBWが600 TB以上あるもの。
でもコストカットでTBW 200程度のものを選んでも許容できるくらいの寿命はあると思います。
読み書き速度は必要?
まずぶっちゃけます。(私見モリモリです)
読み書き速度はあまりこだわらなくてもいいと思います。
SSDのメインの性能指標が読み書き速度ですが、信頼性の高いメーカー製SSDを選ぶなら、最近のSSDはどれも十分な読み書き速度があります。
実際に使ってみて重要なのは読み書き速度の数字よりも体感性能ですよね。
どういうときにSSDの速度を感じるかというと
- PCの起動時間
- ソフトの起動時間
- ファイルの読み込み、書き込みにかかる時間
あたりだと思います。
確かにHDDからSSDに変えるとこのあたりの体感時間は劇的に変わります。
一方で、読み込み3000 MB/s のSSDと7000 MB/sのSSDとでは体感性能はあまり変わらないと思います。
特にPCやソフトの起動にかかる体感時間はあまり変わりません。
もちろん横に並べて比べれば違いは出ますが、SSDの速度ではないところでボトルネックになるので、劇的に早くなったと感じることは少ないと思います。
また、ファイルの読み込み、書き込みにかかる時間もあまり変わらないことが多いでしょう。
ここでちょっとポイントがあって、
SSDの性能指標でよく書かれている読み書き速度
≒ 大きいファイルを読み書きするときの速度
です。
これが効いてくるのが動画ファイルみたいなサイズの大きいファイルの読み書きです。
このようなファイルを扱うことが多い場合は読み書き速度の高いSSDの恩恵が大きくなります。
日常的には小さいファイルの読み書きが多いので、よく書かれている読み書き速度が速いものを使っても普段の体感性能はあまり変わらないと思います。
(小さいサイズの読み書き性能はランダムアクセス性能といいます。)

どのSSDでも体感性能はあまり変わらないと言っていいでしょう。
特に理由がなければ別のところにお金を使いましょう!
必要な容量は?
ブラウザ検索だけの用途でなければ、容量は最低でも1TBは欲しくなると思います
パソコン買うならすくなくとも
- Office系ソフト、フリーソフトをインストール
- データの保存
- スマホのバックアップ、写真の管理
などに使いたくなるでしょうから、512 GBで長期的に運用するとすぐに容量不足になると思います。
なので最低でも1 TBを推奨します。
ゲームするなら2 TBくらいあると無理なく長期的に運用できると思います。

読み書き速度よりも容量優先で予算を使ったほうが良いですね。
体感性能に効いてきます。
DRAMキャッシュ付きSSDかDRAMキャッシュ無しか
4つ目のDRAMキャッシュについて。
DRAMキャッシュは一時的にデータを保存する専用の領域のことです。
SSDの中にはDRAMキャッシュがあるものとないものがあります。
DRAMキャッシュがあり/なしのSSDの特徴は以下の通りです。
簡単に言うと、「DRAMキャッシュがあると性能は高いけど価格も高い」です。
DRAMあり/なし | 読み書き速度 | 耐久性 | 価格 |
---|---|---|---|
DRAMキャッシュあり | 〇 | 〇 | × |
DRAMキャッシュなし | × | × | 〇 |
SSDにデータを書き込んだり読み込んだりするときは、いったんDRAMキャッシュにデータを移してからSSD本体に保存したりPCにデータを渡したりします。
一方で、SSDの中にはDRAMキャッシュがないものもあります。
DRAMキャッシュがないSSDはSSD本体の一部をDRAMキャッシュの代わりに利用しています。
DRAMキャッシュがない場合はSSD本体への書き込み頻度が多くなり、その分読み書き速度と耐久性が低下します。
一方で価格は安いというメリットもあります。
おすすめSSD4選
以上を踏まえて、4つほどえりる研究室独断認定SSDを紹介します。
【迷ったらコレ①】Western Digital WD Blue SN580

最近のコスパ最強はSN580かなと思います。
DRAMキャッシュはありませんが、性能は必要十分で価格も1TBあたり1万円程度で収まっています。
性能指標 | データ |
---|---|
TBW = 耐久性 | 600 TB |
読み取り速度 | 4150 MB/s |
書き込み速度 | 4150 MB/s |
DRAMキャッシュ | なし |
【迷ったらコレ②】Solidigm P41 Plus 1 TB
DRAMキャッシュ付きで価格と性能のバランスがとてもよいです。
若干耐久性には劣りますがDRAMキャッシュでカバーしているのだと思います。
性能指標 | データ |
---|---|
TBW = 耐久性 | 400 TB |
読み取り速度 | 4125 MB/s |
書き込み速度 | 2950 MB/s |
DRAMキャッシュ | あり |
【性能も欲しい人向け】Western Digital WD BLACK M.2 SSD SN850X

コスパと性能の両方欲しい!という人におすすめなのが、Western DigitalのSN850Xという製品です。
DRAMキャッシュ付きで性能も申し分なし!
性能指標 | データ |
---|---|
TBW = 耐久性 | 600 TB |
読み取り速度 | 7300 MB/s |
書き込み速度 | 6300 MB/s |
DRAMキャッシュ | あり |
ちなみに、結構高くはなりますが4 TBが最もコスパがよいです。

えりるさんは4TBモデルを買いました。

【安定の日本産】キオクシア EXCERIA PLUS G3

日本産の我らが東芝!速度、耐久性もかなり良くコストパフォーマンスに優れています。
2 TBモデルが最もコスパがよいです。
DRAMキャッシュがないのでその分安価というところでしょうか。
日本産の信頼性の高さは唯一無二で、その点に大きな優位性があります。
性能指標 | データ |
---|---|
TBW = 耐久性 | 1200 TB |
読み取り速度 | 5000 MB/s |
書き込み速度 | 3900 MB/s |
DRAMキャッシュ | なし |
まとめ
この記事ではSSDの選び方とおすすめSSDを紹介しました。
SSDを選ぶのって難しいですが、参考になればうれしいです。