【Ubuntu】PostgreSQL のインストールとpsqlの使い方【Linux】
この記事ではPostgreSQL をUbuntuにインストールする方法と使い方について解説します。
PostgreSQLのインストール
UbuntuにPostgreSQLをインストールするには以下の2つの方法があります。
- Ubuntu公式のAPTリポジトリからインストールする
(楽だけど古い可能性がある) - PostgreSQL の公式 APT リポジトリからインストールする
(最新版やバージョンを指定してインストールできる)
まずはUbuntu公式のAPTリポジトリからインストールする方法でよいと思います。
バージョン指定する必要があったりする場合にPostgreSQL の公式 APT リポジトリを使う方針がおすすめです。
Ubuntu公式のAPTリポジトリからインストールする
まず、以下のコマンドでパッケージリストを更新します。
sudo apt update次にPostgreSQLをインストールしていきます。
以下のコマンドでPostgreSQL サーバと、便利なユーティリティが含まれる postgresql-contrib パッケージをインストールします。
sudo apt install postgresql postgresql-contribインストール後、PostgreSQL サービスが自動的に起動していることを確認します。
sudo systemctl status postgresqlactive (exited) または active (running) と表示されていれば正常に動作しています。
また、以下のコマンドでインストールされたPostgreSQLのバージョンを確認できます。
psql --version2025年6月時点では16.9がインストールされていました。
PostgreSQL の公式 APT リポジトリからインストールする
PostgreSQL の公式 APT リポジトリを使う場合は、まずリポジトリの設定をする必要があります。
リポジトリの設定方法は手動か自動の2種類があります。
自動インストール
以下の2つのコマンドを実行するだけです。
sudo apt install -y postgresql-common
sudo /usr/share/postgresql-common/pgdg/apt.postgresql.org.sh手動インストール
まず以下のコマンドで必要なパッケージをインストールします。
sudo apt install ca-certificates curl上記コマンドでインストールされるパッケージ
ca-certificates パッケージ
ca-certificates は、SSL/TLS接続において、Webサイトやサービスが正当なものであることを検証するための「信頼されたルート証明書」のセットを提供するパッケージです。
curl パッケージ
curl は、様々なプロトコル(HTTP, HTTPS, FTP, FTPS, SCP など)を使ってデータを転送するためのコマンドラインツールおよびライブラリ(libcurl)です。
次にGPGキーを置く場所を以下のコマンドで作成します。
sudo install -d /usr/share/postgresql-common/pgdgその後、以下のコマンドでPostgreSQLの公式GPGキーを取得し、先ほど作成したディレクトリに置きます。
sudo curl -o /usr/share/postgresql-common/pgdg/apt.postgresql.org.asc --fail https://www.postgresql.org/media/keys/ACCC4CF8.asc次に、以下のコマンドでリポジトリの設定ファイルを作成します。
. /etc/os-release
sudo sh -c "echo 'deb [signed-by=/usr/share/postgresql-common/pgdg/apt.postgresql.org.asc] https://apt.postgresql.org/pub/repos/apt $VERSION_CODENAME-pgdg main' > /etc/apt/sources.list.d/pgdg.list"その後、パッケージを更新してからPostgreSQLをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install postgresql postgresql-contrib単にpostgresqlとすると最新版がインストールされます。バージョン指定したい場合はpostgresql-17などのようにすると、指定したバージョンがインストールされます。
インストール後、PostgreSQL サービスが自動的に起動していることを確認します。
sudo systemctl status postgresqlactive (exited) または active (running) と表示されていれば正常に動作しています。
また、以下のコマンドでインストールされたPostgreSQLのバージョンを確認できます。
psql --versionpsqlの使い方
psqlはPostgreSQL のクライアントツールで、対話型で SQL を操作することができます。
PostgreSQL ユーザーへの切り替えと psql の利用
PostgreSQL をインストールすると、postgres という名前のデータベースユーザーと、それに紐づくシステムユーザーが自動的に作成されます。
以下のコマンドで、この postgres ユーザーとしてログインして、psql コマンドラインツールを使用できます。
sudo -i -u postgres psql上記コマンドの意味
| 部分 | 意味 |
|---|---|
sudo | 「管理者権限でコマンドを実行する」ためのコマンド。(root ユーザーとして実行) |
-i | 「ログインシェルとして」起動します。ユーザーのログイン環境(環境変数など)を再現する。 |
-u postgres | postgres ユーザーとしてコマンドを実行する、という指定。 |
psql | PostgreSQL のクライアントツール。対話型で SQL を実行するツールです。 |
psqlを終了するには以下を実行します。
\qpostgres ユーザーのパスワード設定
デフォルトでは、PostgreSQL の postgres ユーザーにはパスワードが設定されていません。セキュリティのためにパスワードを設定したほうがいいと思います。
パスワードを設定するにはまず先ほどのコマンドでpsqlを開いた後に、以下を実行します。
ALTER USER postgres WITH PASSWORD '好きなパスワードをここに入力';新しいデータベースユーザーとデータベースの作成
通常、postgres ユーザーを直接使用するのではなく、特定のアプリケーションのために新しいデータベースユーザーとデータベースを作成します。
ここでは例としてユーザーeriruとeriruが所有するデータベースerirudb を作成してみます。
ターミナル上で以下を実行することでユーザーを作成できます。
sudo -u postgres createuser --interactiveスーパーユーザーにはしない方が良いと思います。
ユーザーを作成したらpsqlを開いて以下のコマンドでパスワードを設定します。
ALTER USER eriru WITH PASSWORD '好きなパスワードをここに入力';ユーザーを作れたら一度psqlから抜けます。以下のコマンドです。
\qターミナル上で以下のコマンドを実行することでデータベースを作成できます。
sudo -u postgres createdb erirudb -O eriruまとめ
この記事ではPostgreSQL のインストールと使い方について解説しました。
何かの参考になればうれしいです。
