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【Linux】UbuntuにCUDAをインストールする方法【NVIDIA】

えりる
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この記事ではUbuntuにNVIDIAのGPUで動く並列計算を行うためのプラットフォームであるCUDAをインストールする方法を解説します。

環境

WSL2のUbuntu 24.04を想定します。他のバージョンでも大丈夫だと思います。

WSL2 :

Windows 11標準搭載の機能。LinuxをWidnows上で仮想的に動かすことができる。Windows Subsystem for Linux 2の略称。

PowerShellを開いて、

wsl --install

を打つだけで仮想環境のUbuntuをインストールできる。

CUDA Toolkit のインストール

NVIDIAの公式サイト(最新CUDAのダウンロードページ)からインストールします。

公式サイトのCUDAインストール用ページにアクセスすると、自分の環境を選択するところがでてきます。 今回は以下のように選択しました。

するとページ下のほうでインストールの方法を教えてくれるのでそれを参考にインストールを進めていきます。

まずは念のためホームディレクトリに戻っておきましょう。

cd ~

wgetを使ってパッケージをダウンロードします。

wget https://developer.download.nvidia.com/compute/cuda/repos/ubuntu2404/x86_64/cuda-keyring_1.1-1_all.deb

公式ダウンロードページの「CUDA Toolkit Installer」と書いてあるところにwgetコマンドがあるので、wget以降のURLはそこに書いているURLを使用してください。

うまくいくとホームディレクトリにcuda-keyring_1.1-1_all.debというファイルがダウンロードされていると思います。

次にダウンロードしたパッケージをdpkgコマンドでインストールします。

sudo dpkg -i cuda-keyring_1.1-1_all.deb

dpkg -i以降はダウンロードされた.debファイルの名前を適宜使用してください。その後、以下でアップデート可能なパッケージリストを更新して、

sudo apt update

CUDA Toolkit 12.8, cuDNN 9.8.0 を以下のコマンドでインストールします。

sudo apt install cuda-toolkit-12-8 cudnn

NVIDIAドライバのインストールがまだの人は、以下のコマンドでインストールしておきます。公式ダウンロードページにこれも載っています。

sudo apt install cuda-drivers

最後にインストールしたCUDA Toolkitのパスを通します。pyenvの時と同様に~/.bashrc の末尾にパス情報を追記します。

まず、以下のコマンドでvimエディタを使って.bashrcを開きます。

vi ~/.bashrc

その後、一番下まで移動して、一番下の行に以下の内容をコピペします。

export PATH="/usr/local/cuda/bin:$PATH"
export LD_LIBRARY_PATH="/usr/local/cuda/lib64:$LD_LIBRARY_PATH"
export CUDA_HOME=/usr/local/cuda-12.8
export CUDNN_INCLUDE_DIR=/usr/local/cuda/include
export CUDNN_LIB_DIR=/usr/local/cuda/lib64

ここまで終えたら最後に.bashrcの変更内容を以下のコマンド適用します。

source ~/.bashrc

これでCUDA Toolkitが使えるようになっているはずなので以下のコマンドで確認します。

nvcc -V

バージョンが返ってきたらインストール成功です。

まとめ

この記事ではCUDAをUbuntuにインストールする方法を解説しました。
何かの参考になればうれしいです。

以下の記事で、CUDAを使った生成AI(Stable Difffusion)のインストール方法を解説しています。
最新のBlackwell世代で動くようにセットアップしています。
興味がありましたら是非ご覧ください。

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日本のどこかに生息する平成生まれの研究者。とっても理論家と思いきや気分屋さんでもある。基本的にめんどくさがり。修士(工学)を持っている。
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