Antigravity CLI で仮想会社を作ってAI 秘書に作業を任せてみた
ずいぶん前に、YouTubeで「【一人社長】Claude Codeで会社を作ってAI社員に仕事を任せてみよう!」 という動画を見つけました。
これやってみたいなあと思ったりしたのですが、えりるさんは Antigravity CLI を使っているのでそのままじゃできないんですよね。
それ用のプラグインはないかなあと思ってたのですが、無いので作りました(笑)
最近のえりるさんは Antigravity CLI を使って仮想会社を作って、AI秘書さんと仕事を進めています(笑)
ちなみに、作ったプラグイン(agy-company)は以下のGitHubリポジトリで無料で公開しています。

このプラグインは先ほどのYouTubeの投稿者(@Shin-sibainu 様)が動画内で紹介している、というか開発・公開しているプラグイン(cc-company) をAntigravity CLI 向けに移植・再設計および機能拡張を行ったポート版(Port & Extension)です。
この記事では、agy-company の紹介と導入方法を書いていきます。
Antigravity CLI 使いの方はぜひ真似してみてください。めっちゃ楽しいですよ!
プラグインの概要
agy-company プラグインとは

agy-company プラグインは、ユーザー(オーナー)専任の 秘書 が窓口となり、日常のタスク管理、壁打ち、メモの整理から、専門サブエージェント への仕事依頼・実行までを Antigravity CLI で自動で行うことができるツールです。
たとえば、
- 「AIの最新動向」の調査を依頼
↓ - AIエージェントが調査を実行
↓ - 調査レポートを Obsidian へ保存し、知識として蓄積
みたいな流れを自動で行ってくれるようになります。
プラグインにはWEBダッシュボードが付属していて、会社の稼働状況、組織図、レポートの確認を行うことができます。
仮想会社の組織構成
agy-company プラグインで作ることのできる仮想会社の組織図は次の通りです。

ユーザーが会社のオーナーとなり、秘書と専門部署がいるような構成です。
ユーザーは秘書に相談やタスク依頼を行い、秘書が専門部署へタスクを投げることでタスクが進みます。
会社立ち上げ直後はオーナーと秘書だけがいる状態で、秘書に依頼することで新規専門部署を立ち上げることができます。
agy-company プラグインでは以下の2つのフォルダが用意されます。
vaultフォルダ:- ドキュメント保管、成果物格納
- Obsidianで開くと、ノート間がリンクされて整理された知識を確認できる
.companyフォルダ:
AIエージェントの作業フォルダ、作ったスクリプト等の成果物保管。
以下の図のように秘書と専門部署のAIエージェントがこれらのフォルダに成果物を格納したり、作業フォルダとして使用します。

前提条件:インストールが必要なツール一覧
今回の環境構築で使用するツールです。事前にインストールされているか確認しておきましょう。
| ツール名 | 用途 | 入手先 / インストール方法 |
|---|---|---|
| Git (Git for Windows) | リポジトリのクローン・バージョン管理 | Git公式サイト または winget |
Antigravity CLI (agy) | AI コーディングエージェント本体 | Antigravity 公式サイト から入手 |
| Obsidian (Windows 版) | 成果物(Markdown ノート)の閲覧・管理 | Obsidian公式サイト から入手 |
| Docker Desktop (Windows) | Web 組織図ダッシュボードの表示 | Docker公式サイト |
| Windows Terminal + PowerShell | コマンド実行用ターミナル | Windows 10/11 標準搭載(または最新の PowerShell 7) |
Docker Desktop は、ブラウザで組織図やエージェントの稼働状態を可視化する「Web ダッシュボード」を表示するために使用します。
まずはエージェントと Obsidian の連携だけで試したい場合は、Docker Desktop は無くても大丈夫です!
Windows 環境での導入手順
それでは、実際に Windows でセットアップしていきましょう。
リポジトリのクローン(ダウンロード)
まずは Windows Terminal(PowerShell)を開き、GitHub から agy-company リポジトリをダウンロードします。
git clone https://github.com/elir-elirlab/agy-company.gitするとagy-company というフォルダが作成されてダウンロードされるので、agy-company へ移動しましょう。
cd agy-companyエクスプローラーで .agents を作成して plugins をコピペ
Antigravity のエージェントプラグインを読み込ませるため、agy-company ディレクトリ内に .agents フォルダを用意して plugins を配置します。
まずはエクスプローラーでagy-company フォルダを開きます。
ちなみに、PowerShell で以下のコマンドを実行すると、現在のフォルダがエクスプローラーで開きます。
explorer .開いたら、.agents フォルダを作り、その中に plugins フォルダを丸ごとコピペします。
最終的に以下のような構成になればOK。
agy-company/
├── .agents/
│ └── plugins/
│ └── company/ <- ここにcompanyが配置された状態!
│ ├── plugin.json
│ └── skills/
│ └── company/
├── plugins/ <- クローン時に同封されている元フォルダ
└── vault/ <- 次のステップで使います成果物置き場(vault)の準備
vault フォルダはAIエージェントが作るレポートなどのドキュメント置き場として使用します。
今回は、vaultフォルダをObsidian と連携させて、AIエージェントが自動でレポートを整理・蓄積されていく仕組みを作ってみましょう。
Obsidian と連携させない場合、vault/ は単なる「普通の Markdown(.md)メモ帳フォルダ」として機能します(その場合は./vault 内は空で OK)。
といっても、設定は単純で、
- Windows 版の Obsidian を起動
- Obsidian の保管庫の選択画面を開く
- 「フォルダを保管庫として開く(Open folder as vault)」 をクリック
agy-companyの中にあるvaultフォルダ を選択
の順番で操作すればOKです。
仮想会社を運営する
秘書エージェントとの対話開始!
それでは、ターミナルでagy-company フォルダに移動してntigravity CLI を起動してみましょう!agy と入力して実行すれば起動します。
対話画面が開いたら、さっそく以下のコマンドを入力します:
/company:companyすると、プラグインが起動し、初回設定が始まります!
秘書エージェント:
「こんにちは!あなたの専属秘書を務めさせていただきます。
日々のタスク管理から専門部署への作業委任まで、何でもサポートいたしますね!
まずは、普段取り組まれているお仕事や、自動化したい作業について教えていただけますか?」事業内容や困りごとをチャットで伝えると、自動的に .company/ 内に組織設定(AGENTS.md)が生成され、日報や TODO リストの管理がスタートします!
これ以降は、「秘書さん」と話しかければプラグインが起動し、秘書エージェントと会話することができるようになります。

好みの口調や名前を付けてみても面白いかも?
専門部署の設立
agy-companyプラグインでは、秘書に依頼するだけで好きな部署を立ち上げることができます。
チャットで秘書に「〇〇部を新設して!」と伝えてみてください。すると、
- 秘書が事前計画を提示:
作成するディレクトリや役割を提示してくれるので、確認して合意します。 - 2つのフォルダを自動構築:
- 作業フォルダ側:
.company/[部署名]/work/(中間作業用)とAGENTS.md(専門の行動指針) - vault 側:
vault/01_Inbox/[部署名]/(完成レポート保管用)
- 作業フォルダ側:
- 組織図&ダッシュボードへ自動同期:
Web ダッシュボードにも反映され、以降はその専門部署へのタスク委任ができるようになります。
(任意)Web ダッシュボード を使う
仮想会社のダッシュボードを表示したい場合は、Docker Desktop を起動した状態で以下のコマンドを実行します。
docker compose up -dブラウザで http://localhost:18000 にアクセスすると、以下のような会社管理ダッシュボードが表示されます。

このダッシュボードでは、
- 稼働状況
- 組織図
- 今日のタスク
- 成果物(ドキュメント)一覧と中身の確認
が行えます。
まとめ
今回は、Antigravity 用の仮想組織プラグイン『agy-company』の宣伝と、Windows 環境での導入手順をご紹介しました。
エージェントに仕事を頼めば頼むほど、関連するノート同士が自動的に結びつき、自分専用の巨大な第二の脳(知識グラフ)が勝手に成長していきます。

育った知識グラフをObsidianで眺めているだけでめちゃくちゃ気持ちいい!

